合同シンポジウムを開催します(15/5/9) -終了-
JBN&WWFジャパン合同シンポジウム
2014年ツキノワグマ大量出没の総括と展望
~クマによる人身事故0(ゼロ)をめざして~
-シンポジウムは終了いたしました-
多数のご参加をいただき、ありがとうございました。
抄録をご覧いただけます。
撮影:二神慎之介氏
日時:2015年5月9日(土)13:00~17:00
場所:東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区神宮前:最寄駅は表参道駅)
参加費:無料(事前申込み不要)
*ただし、JBN・WWFジャパン会員以外の方は、資料代として200円いただきます。
2014年は全国的にドングリなど堅果類の不作により、ツキノワグマの大量出没が起こった。結果、全国で3,429頭のツキノワグマが捕獲され、そのうち3,273頭が捕殺された(いずれも環境省発表、11月暫定値)。
また、人身事故も109件(118人)に上っている(同発表)。これらの数字は、ここ10年間では2~3番目に多い。すなわち、2006年、2010年および2014年が顕著なツキノワグマの大量出没年となった。この問題の背景には、ツキノワグマの分布拡大や中山間地からの人間活動の撤退なども大きく影響していると考えられている。
そこで本シンポジウムでは、2014年に全国各地で起こったツキノワグマの大量出没状況を総括し、今後の対策に向けた展望を議論する場としたい。とくに今回の場合、かなり早くから大量出没の予測が出されるなど、事前の対策準備を行うことは可能であったにも拘わらず、人身事故が100件を超えたというのはクマの保護管理政策がまだまだ未熟であることを物語っている。
今後クマによる人身事故を0(ゼロ)にするには何が必要で、そのためにはどのように押し進めればいいのかを参加者全員で考えたい。
内容:
第1部 2014年のツキノワグマ大量出没状況報告
第2部 2006年、2010年および2014年の大量出没を受けての総括
第3部 今後にむけての展望(人身事故0(ゼロ)をめざして)
スケジュール:
司会進行:小池伸介(JBN事務局長/東京農工大学)
挨拶:草刈秀紀(WWFジャパン事務局長付) 13:00~13:10
第1部 13:10~14:10
1)全国の概況:坪田敏男(JBN代表/北海道大学)
2)長野県:岸元良輔(NPO信州ツキノワグマ研究会)
3)神奈川県丹沢:羽太博樹(神奈川県自然環境保全センター)
4)栃木県:栃木県職員
第2部 14:10~15:00
1)大量出没の科学的分析(分布拡大、行動変化など):
山崎晃司(茨城県自然博物館)
2)3回の大量出没から得られた教訓、必要な政策など:
大井 徹(森林総合研究所)
3)マスコミからみた大量出没への対応:
清水 悌(元朝日新聞)
休憩 15:00~15:15
第3部 15:15~16:05
1)クマ対策スタンダードその1(兵庫県):
森光由樹
(兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県森林動物研究センター)
2)クマ対策スタンダードその2(島根県):
澤田誠吾(島根県中山間地域研究センター)
3)NGO組織による大量出没への対応:
那須嘉明(WWFジャパン)
総合討論 16:05~17:00
座長:佐藤喜和(JBN副代表/酪農学園大学)